プロポーズ

すみません。久々の更新です。若草のお絵描きも一年ぶりかも

もうちょっとで6月。6月といえばジューンブライド。プロポーズ。
原作の続若草物語では、ローリーはジョーにプロポーズをしますがふられてしまいます。お互いに性格が似ているので似たもの同士は結婚には向いていない、とこの頃のジョーは思ったようです。
アニメのジョオとローリーはあまり似ていると思わないし、相性はいい方だと思うのですけどね…。
ルイザ・メイ・オルコットは、一生独身で過ごしました。
「続若草物語」も本当は自分と同じようにジョーを独身のままにしておきたかったそうです。
(読者は私と同じようにローリーとの結婚を望んでいたようですが。

しかし家庭小説を望んでいた出版社には、受け入れられなかったようです。
なんといっても続若草物語のタイトルが「良き妻たち」ですからね。ジョーが独身という話は通らないだろうなというのは、わかる。

父親のようなベア先生と結婚させるというのは、オルコットにとって苦肉の策だったのかもしれません。
当時の評論家の間では、ジョーとベアは、「夫婦」と言うよりも「教師と生徒」のようだと指摘されました。
オルコット自身この二人を「馬鹿な組み合わせ」と言っていたとのこと。(ミルネバ書房「もっと知りたい名作の世界より」)
なんとなく続若草物語が苦手だったんですが、そこに理由があるんじゃないかと思います。
あんなに正直にまっすぐな若草物語のジョーに比べて、続若のジョーは、溌剌さがなく、見えない糸でがんじがらめに縛られて、もともと行くべきだった道とは違う道を無理矢理歩かされているようで読んでいてつらいところがありました。「ほら見て、ジョーはこんなに不器用で損ばかりしている馬鹿な娘なのよ」とオルコットが自嘲しているかのようで、ちょっと哀しくなります。

さてさてローリーの話に戻します。
求龍堂グラフィックス「ルイザ・メイ・オルコットの世界」では、オルコットが一緒にパリ旅行をしたポーランドの青年がローリーのモデルの一人とされています。
オルコットの友人?あるいは恋人だったかもしれません。オルコットの日記では、感じの良い青年のおかげでとても楽しい旅行だったそうですが、彼は、オルコットより12歳も年下だったため結ばれることはありませんでした。
オルコットは「彼は、私よりも妹にこそふさわしい」と思ったのかもしれません。
ジョーとローリーは、同じ年齢ですが、そういうところにもオルコットの複雑な想いがあると
感じているのですが…。考えすぎでしょうか?

りん
● COMMENT ●
おひさしぶりです
こんにちは^^*
こんにちは、ご無沙汰しております、いよさん。
メッセージありがとうございます!
実は「第三」以降は、ところどころしか読んでいないのですが
学園ものですし、今なら気持ちを切りかえて読めるような気がしますよ。やはり、「続」は哀しすぎますからね。
>
ジョーで出来なかった事を
他のキャラクターに託したのかな?
本当にそうかもしれませんね。
やっと出版社にオルコットの想いが通じた(勝った?)のでしょうね!
それにしても女流作家は、独身の方が多いですよね。「サザエさん」の作者の長谷川町子さんも3人姉妹の真ん中で、結婚されなかったんですよね。ご自身は、独身なのに家庭を中心とした作品を描くところがオルコットと重なります。(脱線してすみません
)
ジョーが結婚しなかったらお話は、どうなっていたでしょうね~。
私としては、ジョーが結婚しなかったら、ローリーも独身を貫いて欲しいです。ジョーに一度ふられて傷つきはするものの、彼はもまた一度ローレンス家から離れ一人独立し、一人前の青年になった頃にジョーと再会する…というね。。勝手な妄想をしております。笑

メッセージありがとうございます!
実は「第三」以降は、ところどころしか読んでいないのですが
学園ものですし、今なら気持ちを切りかえて読めるような気がしますよ。やはり、「続」は哀しすぎますからね。

>
ジョーで出来なかった事を
他のキャラクターに託したのかな?
本当にそうかもしれませんね。
やっと出版社にオルコットの想いが通じた(勝った?)のでしょうね!
それにしても女流作家は、独身の方が多いですよね。「サザエさん」の作者の長谷川町子さんも3人姉妹の真ん中で、結婚されなかったんですよね。ご自身は、独身なのに家庭を中心とした作品を描くところがオルコットと重なります。(脱線してすみません

ジョーが結婚しなかったらお話は、どうなっていたでしょうね~。
私としては、ジョーが結婚しなかったら、ローリーも独身を貫いて欲しいです。ジョーに一度ふられて傷つきはするものの、彼はもまた一度ローレンス家から離れ一人独立し、一人前の青年になった頃にジョーと再会する…というね。。勝手な妄想をしております。笑
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今更ですが、石神さん共々ご無事だった様で何よりです。
ひさびさのりんさんによるジョオ、そしてジョオの結婚について
興味深く見させて頂きました。私はジョーが結婚した後の
「第三」以降は話自体は面白いし、ジョーのお相手については
もう諦めた感じで読んでますが、続は読むのが辛いですね。
オルコットが望んだようにジョーが誰とも結婚しなかった方が、
まだのびのびとしたジョーらしさが出た作品になっていたかも
しれませんね。
オルコットは「第四」でナンを、「昔気質の一少女」という作品の
登場人物のひとりを生涯独身にしているんですよね
(「昔気質の一少女」でも主人公は仕方なく…って感じが
文章から伝わってきました)。その辺り、ジョーで出来なかった事を
他のキャラクターに託したのかな?なんて思ってしまいます。
それにしてもりんさん、こんなにいろいろと若草に関する文献に
あたっていてすごいです!