楽しい音楽の時間デス-「のだめカンタービレ~最終楽章 後編」を観てきました。

『のだめカンタービレ ~最終楽章・後編』を観てきました。
(写真は劇場にあったトイストーリー3のPOP)
以下ネタバレありです。 真澄ちゃんや峰くんの登場でパリでの場面が一気に華やかになりました~。ラストの「二台のピアノ」の演奏場面は、良かったですね。
ただ前半がとても面白かったので、ちょっと期待が大きすぎたのかもしれませんが、正直ストーリーには、やや物足りなさを感じました。
後編は、恋愛を中心に描いているそうなのでこういう終わり方になってしまうのはしかないことしれません。が、せっかく音楽が題材の映画なので、のだめの音楽家としての成長をもう少し見せて欲しかったです。
のだめが海外で苦しい音楽修行をする理由が千秋とコンチェルトをしたいだけというのは…あまりにももったいない。
コンチェルト=イタリア語で「意思をあわせること」らしいです。
のだめが千秋だけではなく、周りの人たち(峰や真澄、ヤドヴィや清良)の音や気持ちに
もっと深く耳を傾けられていたら、ラストはすこし違った形になっていたかもしれません。
後オクレール先生のフォローも少なかったような。
あれでは、のだめを真のピアニストに育てようと思っていたオクレール先生の真意がのだめに伝わっていたかどうか…心配。
あ、そうそう、結局ヴィエラ先生も登場せずに終わってしまいましたね。
いつ千秋と再会するのかと楽しみにしていたんですが…。それもちょっと残念だったかな。
なんかいろいろ書いちゃいましたが、全体的には面白かったですよ。

(りん)
今回の『最終楽章・後編』は良くも悪くも千秋・のだめの関係が中心となっています。
ですので、のだめの恋愛は成就する(?)ものの、
ヨーロッパ編の核とも言える、のだめ自身のピアニストとしての成長という描写が
足りないように思えました。
特に僕は原作でのミルヒーとのだめのコンチェルト以降の緊迫した展開が好きなので
その辺りが部分割愛されたことは残念でなりません。
漫画原作ではのだめがミルヒーの用意した舞台で、ミルヒーの求めた”高み”には届くも
オクレールが願った”深み”にまでは到達出来ず、そこでのだめは挫折します。
その部分が劇場版ではコンチェルトにおいて、のだめが完全な演奏を果たしたように
描かれているんですね。
それはちょっと違うんでないかい‥?
原作の良いシーンの取捨選択やアレンジが前編に比べるとちょっと惜しい気がします。
それにちょっと駆け足気味の気も。
そんなに急がず、最終的に千秋とのだめが音楽家として一皮むけたんだな‥
ふたりの関係はまだまだこれからなんだな‥
と感じさせてくれるようなエンディングでも良かったんじゃないかなー。
いずれにしても、前編の出来が良すぎたのでしょう。
自分の中で期待しすぎちゃったようです。
前編:☆☆☆☆☆ 後編:☆☆☆★★
(石神)
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