『母をたずねて三千里』 第12話「ひこう船のとぶ日」感想
『母をたずねて三千里』を全話見終えました。
ラストにかけてはハードルを上げ過ぎた感もあり、
エンディングに向けての下りにちょっと残る気持ちは
あるものの、とても素晴らしい作品だったなぁ‥
と胸の辺りにあたたかいものを感じています。

で、前回書いた僕の好きな回-
第12話「ひこう船のとぶ日」の感想を
もうちょっとだけ書いてみたいと思います。 『母をたずねて~』の一番の魅力は、
僕は人物描写の丁寧さだと思います。
このお話でも主人公のマルコを中心に、
そして、それに沿うように友達のフィオリーナや
エミリオが描かれていきます。
このお話で僕が一番、印象的に感じたのは
エミリオとのラストのシーンです。
アイスの売り上げも全てマルコに渡し、
アルゼンチン行きの船にもなんとか乗せて
やろうとするエミリオ。
そして最後にふたりは夜の港にやって来ます。

ここでエミリオには父さんがいないことなどが
明らかになります。

「いつもみたいにここで別れようぜ」
このエミリオとマルコのセリフ回しもとても
爽やかで気持ち良いです。
しかし、なぜエミリオが協力してくれるのか
はっきりとした理由は語られません。
僕自身もエミリオがマルコに協力していたのは
親友と思っているからこそだと思っていました。
それをマルコが知るのはもう少し先のこと‥。
ネタ明かしをすると、それは第27話です。
そこでエミリオやフィオリーナの本当に気持ちを
マルコは知ることになるんです。
僕はこの「ひこう船のとぶ日」という話が
単体でもとても良く出来た素晴らしいお話だと思います。
そして、重ねて第27話を見た時、
この物語に出てくる子供たちがただのキャラではなく、
血の通った人間として描いているんだな‥
と感じて、感動を覚えたのです。
* * *
『赤毛のアン』も同じ理由でとても好きです。
それはアンの成長という光と重ねて、
マリラやマシュウ兄妹の精神成長の物語でも
あるからです。
『こんにちはアン』も形だけを真似るのではなく、
本質的な良さを引き出し、表現してくれるような
作品に成長して欲しいと思うのは贅沢でしょうか。
<文:石神>
ラストにかけてはハードルを上げ過ぎた感もあり、
エンディングに向けての下りにちょっと残る気持ちは
あるものの、とても素晴らしい作品だったなぁ‥
と胸の辺りにあたたかいものを感じています。

で、前回書いた僕の好きな回-
第12話「ひこう船のとぶ日」の感想を
もうちょっとだけ書いてみたいと思います。 『母をたずねて~』の一番の魅力は、
僕は人物描写の丁寧さだと思います。
このお話でも主人公のマルコを中心に、
そして、それに沿うように友達のフィオリーナや
エミリオが描かれていきます。
このお話で僕が一番、印象的に感じたのは
エミリオとのラストのシーンです。
アイスの売り上げも全てマルコに渡し、
アルゼンチン行きの船にもなんとか乗せて
やろうとするエミリオ。
そして最後にふたりは夜の港にやって来ます。

ここでエミリオには父さんがいないことなどが
明らかになります。

「いつもみたいにここで別れようぜ」
このエミリオとマルコのセリフ回しもとても
爽やかで気持ち良いです。
しかし、なぜエミリオが協力してくれるのか
はっきりとした理由は語られません。
僕自身もエミリオがマルコに協力していたのは
親友と思っているからこそだと思っていました。
それをマルコが知るのはもう少し先のこと‥。
ネタ明かしをすると、それは第27話です。
そこでエミリオやフィオリーナの本当に気持ちを
マルコは知ることになるんです。
僕はこの「ひこう船のとぶ日」という話が
単体でもとても良く出来た素晴らしいお話だと思います。
そして、重ねて第27話を見た時、
この物語に出てくる子供たちがただのキャラではなく、
血の通った人間として描いているんだな‥
と感じて、感動を覚えたのです。
* * *
『赤毛のアン』も同じ理由でとても好きです。
それはアンの成長という光と重ねて、
マリラやマシュウ兄妹の精神成長の物語でも
あるからです。
『こんにちはアン』も形だけを真似るのではなく、
本質的な良さを引き出し、表現してくれるような
作品に成長して欲しいと思うのは贅沢でしょうか。
<文:石神>
● COMMENT ●
見事な演出でした。
こんにちは。おっしゃる通り高畑監督のテレビシリーズの良さはそんな所ではないでしょうか。この様な表現は時間がゆるされるテレビシリーズの特性を上手く生かしていると思います。宮崎作品ももちろん大好きですが、行動原理が勢いというか希薄なんですよね。宮崎演出が「恋」なら高畑演出は「愛」の様な気がします。 実は私も通して全話観るのは今回のBS放送が始めてです。演出面でも驚愕しましたが、登場人物が思ったよりおっさんばかりで驚愕しました(笑)。
同感です。
limさん、こんばんは。コメントありがとうございますm(__)m
>演出の違い
高畑さんの演出は宮崎さんとまた違いますね。
高畑演出は地に足が付いているというか、匂い立つような現実感を帯びているせいじゃないかなと僕は思います。
宮崎作品のまっすぐな主人公も魅力的ですけどね。
>おっさんばかり
そう言えばそうですね(笑)
でも、とても魅力的な人物が多くて楽しいです。
おもろいおっさん大好きなので…(^-^
>演出の違い
高畑さんの演出は宮崎さんとまた違いますね。
高畑演出は地に足が付いているというか、匂い立つような現実感を帯びているせいじゃないかなと僕は思います。
宮崎作品のまっすぐな主人公も魅力的ですけどね。
>おっさんばかり
そう言えばそうですね(笑)
でも、とても魅力的な人物が多くて楽しいです。
おもろいおっさん大好きなので…(^-^
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